💎 今日の市場で最も健全な企業をご覧ください始めましょう

フェローテク Research Memo(2):主に半導体製造装置メーカー向けに多種多様な部品・製品を製造

発行済 2020-08-24 15:42
更新済 2020-08-24 16:01
© Reuters.  フェローテク Research Memo(2):主に半導体製造装置メーカー向けに多種多様な部品・製品を製造
6890
-

■会社概要1. 会社概要フェローテックホールディングス (T:6890)は2020年3月末現在で、傘下に連結子会社47社、持分法適用子会社6社を擁する純粋持株会社である。

グループ従業員数は7,533名に達している。

元々は1980年に米国フェローフルイディクスの日本法人(旧日本フェローフルイディクス株式会社)として設立された。

その後、親会社から分離独立し独自路線を歩んでいる。

現在の主力事業は、真空シール、石英製品、セラミックス製品、CVD-SiC製品、磁性流体、サーモモジュール、シリコンウエーハ、太陽電池用シリコンなど、主に無機材料を使った様々な製品、装置、部品、素材等の製造である。

また、半導体製造装置メーカー向けに各種部品等の洗浄や受託加工・組立サービスなどの事業も行っている。

主要顧客は、世界的に著名な大手半導体製造装置メーカーである。

なお、太陽電池用シリコンは事業を縮小しており、最終的にはOEMを除いて撤退する予定だ。

2. 沿革同社の歴史は非常にユニークである。

元々は1980年に米国企業の日本法人として設立され、親会社製品(真空シール等)の輸入販売が主たる業務であった。

1982年には千葉県に工場を建設し、自社生産を開始した。

自社製品比率が高まるにつれて、親会社との関係も薄れたため、1987年には親会社から完全に独立した。

その後も、HDD用ラミネートシール、超高真空用フッ素系磁性流体などの自社製品を開発した。

1992年には初の中国拠点(杭州市)を設立、1995年には中国2番目の製造拠点を上海市に設立した。

さらに、同年、社名を株式会社フェローテックに改称した。

その後も、製品群や事業の拡大を続け、製品ラインナップを拡大していった。

1996年には株式を日本証券業協会に店頭登録して公開会社となった。

1999年には、かつて親会社であったフェローフルイディクスを友好的TOBにより子会社化した。

2001年に米国アメリゴン(現ジェンサーモ)と自動車温調システムで業務提携、2002年には中国上海工場で小口径シリコンウエーハの受託加工を開始、2005年にはロシアのサーモモジュールメーカーSCTB NORDを子会社化した。

2010年には英国エドワーズバキュームから真空蒸着装置事業を取得、2011年には中国銀川市に大型工場を新設し、2015年にはCVD-SiC製品の(株)アドマップに資本参加して子会社化した。

さらに、2016年には産業機器の(株)アサヒ製作所に資本参加して子会社化し、事業の拡大を続けた。

2017年春には、持株会社制に移行した。

現在では日本、欧州、アメリカ、中国、東南アジアなど世界9ヶ国に製造子会社及び販売会社を有する国際的な企業となった。

株式については、1996年10月に日本証券業協会へ店頭登録し、現在は東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場に上場されている。

なお、2020年7月31日より、創業者であり代表取締役社長であった山村章(やまむらあきら)氏が代表取締役会長となった。

代表取締役社長に、代表取締役副社長であった賀賢漢(がけんかん)氏が就任する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます