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UPDATE1: 東京株式市場・大引け=小幅続伸、個人の買いなどでプラス圏

発行済 2010-05-31 16:08

日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:> 

終値    9768.7 (+5.72) 終値    9760 (-40)

寄り付き 9735.47 寄り付き 9740

安値/高値 9728.42─9831.73 安値/高値 9720─9830

出来高(万株) 175754 出来高(単位) 71421

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 [東京 31日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は小幅に続伸した。28日の米

株安を受けた朝方の売り一巡後は、前営業日終値を挟んでもみあった。生保など機関投資

家による持ち合い解消売りが続いたものの、米国や英国が休場で海外投資家からの売りが

少なく下値が限定的だったという。個人投資家が割安感から下値で買いを入れる動きが指

摘され、海外市場が軟調だった割には下値が堅いとの見方が出ている。

 東証1部騰落数は値上がり1244銘柄に対して値下がり335銘柄、変わらずが95

銘柄。東証1部売買代金は1兆2559億円にとどまった。

 前週末米株式市場で、格付け会社フィッチ・レーティングスがスペインを格下げしたこ

とでユーロ圏の債務問題をめぐる懸念が再燃、ダウ工業株30種<.DJI> など主要株価指

数は反落した。週明け東京市場は、米国と英国がそれぞれ休場で薄商いのなか、米株価が

下げたにもかかわらず、プラス圏で引けた。ある準大手証券トレーダーは「海外勢の動き

が鈍いために、主力株へのオーダーが細っている。先物市場の注文もロットが小型になっ

ているようで、にらみ合う状況だ」とみていた。

 日経平均は後場に入って再びプラス圏に浮上した。前場から上値では生保など機関投資

家による持ち合い解消売りが続いたが、海外勢の売りが少なかったほか、個人投資家が割

安感から買いに動いていると国内証券の株式トレーダーは指摘した。一方、日経平均の予

想変動率(インプライド・ボラティリティ)は前週末から低下。日経225オプション

<0#JNI*.OS>6月物のストライク価格9750円のプットは20%後半で推移している。

同トレーダーは「下値は堅いとの見方が出てきた」と語った。

 引けにかけては上げ幅を縮小させながらもプラス圏を維持した。別の準大手証券トレー

ダーによると、為替の落ち着きやアジア株が総じて堅調なことを背景に小口買いが継続し

たほか、ポジションを落とし過ぎた投資家が一部で買い戻しを入れていた。同トレーダー

は「4月高値から約2000円下落したことを考えればテクニカルリバウンドを域は出な

いが、複数の指標が依然買いゾーンを示していることもあり、もう少し上値を試す可能性

がある」とみている。

 個別銘柄では、第一三共<4568.T>は安寄りした後上昇に転じた。あるトレーダーは「全

般的に弱含みなので内需株が買われており、医薬もその流れだ」との見方を示す。また、

JFEホールディングス<5411.T>など鉄鋼株は大引けまで買いが続いた。JFEHD傘下

のJFEスチールの林田英治社長は28日の日本鉄鋼連盟会長への就任会見で、鋼材原料

価格の3カ月ごとの改定は受け入れざるを得ないと述べた。こうした発言が改めて材料視

されたとみられている。

 経済産業省が寄り付き前に発表した4月鉱工業生産指数速報(2005年=100、季

節調整済み)は前月1.3%上昇の96.0で、2カ月連続の上昇となった。市場の予想

を下回ったが、反応は限定的だった。経済産業省は生産の基調判断を「持ち直しの動きで

推移している」で据え置いた。

 (ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)

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