日経平均は3日ぶり小幅反落。
17日の米国市場でNYダウは148ドル高と反発し、およそ2週間ぶりに過去最高値を更新した。
追加経済対策を巡る楽観的な見方が強まり、連邦準備理事会(FRB)が大規模緩和を当面継続する方針であることも相場を押し上げた。
ただ、国内では新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、週末が控えていることもあって、本日の日経平均はやや利益確定売り優勢で31円安からスタート。
米株高が支援材料となって前場に一時プラス圏へ浮上したものの、小安い水準でもみ合う場面が多かった。
大引けの日経平均は前日比43.28円安の26763.39円となった。
東証1部の売買高は12億9699万株、売買代金は2兆8959億円だった。
業種別では、ゴム製品、不動産業、その他製品が下落率上位だった。
一方、精密機器、空運業、その他金融業が上昇率上位だった。
東証1部の値下がり銘柄は全体の49%、対して値上がり銘柄は46%となった。
個別では、任天堂 (T:7974)、トヨタ自 (T:7203)、エムスリー (T:2413)などが軟調で、キーエンス (T:6861)は小安い。
任天堂やエムスリーといった値がさグロース(成長)株は前日の大幅上昇を受けて利益確定の売りが出たが、下値では押し目買いも入ったようだ。
東エレク (T:8035)は2%超、ダイキン (T:6367)は3%超の下落。
OLC (T:4661)も新型コロナ感染拡大が嫌気されて3%超の下落となった。
また、ここまで連日でストップ高を付けていたブラス (T:2424)が急反落し、東証1部下落率上位に顔を出した。
一方、ソニー (T:6758)、ソフトバンク (T:9434)、リクルートHD (T:6098)が2%超の上昇。
日経平均への寄与が大きいソフトバンクG (T:9984)やファーストリテは小幅高となった。
黒崎播磨 (T:5352)など証券各社の投資判断を手掛かりに急伸する銘柄が散見され、ヤマシタヘルスケア (T:9265)は新型コロナワクチン普及に絡んだ思惑からストップ高を付けた。