[ボストン 18日 ロイター] - 著名投資家ウィリアム・アックマン氏は18日、同氏が運用する旗艦ヘッジファンドの昨年の運用成績がプラス70.2%と過去最高を記録したことについて、投資家に詳細を説明する資料を配布した。
例年はニューヨークで晩餐会を開き、投資家がアックマン氏と市場や個別銘柄について話をする機会を設けているが、今年は社会的距離を維持するため、晩餐会を中止し、57ページに及ぶプレゼンテーション資料を配布した。
アックマン氏のパーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントの運用成績は2年連続で過去最高を記録。2019年はプラス58.1%だった。2021年も、年初来の運用成績がプラス8.1%と好調なスタートを切った。
アックマン氏のチームは、新型コロナウイルスの流行に対応するため、1年以上前からリモートワークを続けている。
同氏は2018年の晩餐会で、投資家に会うため、世界中を年中飛び回る働き方をやめると表明。新たなアイデアの構築に時間を割く方針を示していた。
こうした働き方の変化が功を奏し、アックマン氏は2020年は「素晴らしい年」だったとプレゼンテーション資料で表明した。
特別買収目的会社(SPAC)「パーシング・スクエア・トンチン・ホールディングス」の活動状況については詳細を示さなかった。
アックマン氏の投資チームは全員男性だったが、同氏は女性のマニング・フェン氏が年内にパーシング・スクエアに加わるとも表明。
フェン氏はウォーバーグ・ピンカスのプライベートエクイティ・アソシエートや、センタービュー・パートナーズのアナリストを務めた経歴がある。