[ニューヨーク 17日 ロイター] - ニューヨーク州司法長官が米化学品メーカーのイーストマン・コダックと同社の最高経営責任者(CEO)に対し、インサイダー取引を巡る民事提訴を準備していることが関係筋などの話で分かった。
問題となっているのは、トランプ前政権が新型コロナウイルス感染拡大への対応の一環として、コダックの医薬品原材料の国内製造支援に7億6500万ドルを融資すると発表する前の動き。
コダックが17日に 米証券取引委員会(SEC)に提出した四半期報告によると、コダックのジム・コンティネンザ最高経営責任者(CEO)は2020年6月23日にコダック株約4万7000株を購入。その後、7月下旬にトランプ前政権がコダックに対する融資計画を発表すると、コダック株は一時1000%を超えて急騰した。
コンティネンザ氏は13年9月にコダックの会長、19年2月にエクゼクティブ・チェアマン、20年7月にCEOに就任している。
コダックはロイター宛の声明で、コンティネンザ氏はコダック株を購入した際、公にされていなかった情報は入手しておらず、 「インサイダー取引に関与していない」と表明。コンティネンザ氏から直接コメントを得られる機会は提供しなかった。
ジェームズ・ニューヨーク司法長官の報道官からコメントは得られていない。