[エルサレム 23日 ロイター] - イスラエルは23日、感染力の特に強い新型コロナウイルスのデルタ型変異株と接触したと判断される人を隔離する権限を保健当局者らに認めた。ワクチン接種が完了している人や新型コロナから回復した人も例外扱いしないという。
イスラエルでは大規模なワクチン接種の効果で感染者数が低水準にとどまっていたが、このところ増加に転じている。ベネット首相は22日、デルタ型変異株の新たなまん延について警告した。
保健当局の最新の通知によると、ワクチン接種を完了した人や感染歴のある人でも「危険な変異株の保持者と濃厚接触した」可能性がある場合は最大14日間の自己隔離を求められることがある。濃厚接触には同じ航空機への搭乗が含まれるとした。
ワクチン接種が完了した外国人観光客を段階的に受け入れる計画が遅れる可能性がある。
これまでに、イスラエル人口の55%が、ファイザーとビオンテック開発のワクチンを2回接種しており、感染者が激減。大半の経済規制が解除されている。