バンク・オブ・アメリカのアナリストは、ボーイング（BA）737型機の納入機数について、今年1～3月期並みの数字を予測し、明るい指標を観測している。
「バンク・オブ・アメリカは、エアロ・アナリシス・パートナーズ/AIR（AAP/AIR）の情報を参照し、「AAP/AIRは、ボーイングが6月に737型機を25機から28機納入すると予測している（これは5月の19機納入とは対照的である）。
この予測通りであれば、737 MAXモデルの今年後半の3ヶ月間の納入総数は、2023年の最初の3ヶ月間に納入された66機とほぼ同じになる。とはいえ、バンク・オブ・アメリカは、6月の納入数は四半期末の納入努力の増加により例年より多くなる可能性があり、7月の納入数は、高い納入率を維持するボーイングの能力をより正確に測る指標となるだろうとして、注意を促している。
ボーイングは今月、737型機のうち22機を完成させるなど、生産にも進展の兆しが見られる。バンク・オブ・アメリカは、このうちのいくつかは以前より納期が延期された機体である可能性があるが、最終組立ラインの仕上げ作業に6つの空きがあることから、生産率は以前の月20％台前半から月20％台半ばに上昇したと見ている。
しかし、787型機の状況はそれほど芳しくない。バンク・オブ・アメリカは、「6月に引き渡された787型機は今のところ1機のみ」「前週は1機もなかった」と引き渡し速度の遅さを指摘している。最近確認されたファスナーの問題に関しても、ボーイングは安全上のリスクはないと述べているものの、心配の声が上がっている。
「ハワード・マッケンジー・チーフエンジニアは、この問題は締め付け量に関係するものではなく、むしろ誤った技術によるものだと説明している」とバンク・オブ・アメリカは報じている。こうした障害にもかかわらず、バンク・オブ・アメリカはボーイングに中立の評価を下している。
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