カーライル・グループは、アドバンスオートパーツ（AAP）の子会社であるワールドパックを15億ドルで買収する手続きを進めている。
AAP株の価値は、市場が開く前の取引時間中に5％上昇した。
アドバンスオートパーツ社は、役員報酬を強化し、ライバルのオートゾーン社やオライリーオートモーティブ社に対する競争力を強化するため、ワールドパックの売却を投資家から求められてきた。アドバンスオートパーツは11月、ワールドパックと、カークエストのブランドでカナダで展開している事業を売却する計画を発表した。
ワールドパックは、自動車メーカーが元々使用していたものと同じ自動車部品を供給するサプライヤーであり、自動車の技術革新が進み、旧型車の使用台数が増加するにつれて、買収による利益が期待されている。
「ワールドパック部門の売却を発表できることを嬉しく思う。
「この取引で得た資金は、財務管理の選択肢を増やすものであり、当社が保有する残りの株式の効率性を高め、将来の事業拡大と株主価値の創造に向けてより良い準備をするために、徹底的な戦略的・事業的評価を進めるものである。
ブルームバーグ・ニュースが分析した文書によると、6月30日までの12ヶ月間、ワールドパックの売上高は約21億ドルだった。
ブルームバーグ・ニュースが最初に報じた今回の買収は、カーライルにとって2年以上ぶりの産業部門への大型投資となる。
カーライルは過去20年間で、Nouryon、Axalta、Atotech、Signode、Allison Transmissionなど、約130億ドルを産業事業の買収に充ててきた。この分野におけるカーライルの直近の案件のひとつは、食品加工・包装用機械を専門とするデュラバント社への2022年の投資である。
先週、カーライルはバクスター・インターナショナルの腎臓ケア部門を買収する38億ドルの合意も明らかにした。
アドバンスオートパーツの株価は2024年、年初来でわずか1.5％の上昇と精彩を欠いている。株価は3月21日以来28％下落しており、その結果、ノースカロライナ州ローリーに本社を置く同社の時価総額は約37億ドルとなっている。
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