[ブリュッセル 29日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会が29日発表した9月のユーロ圏の景況感指数は117.8だった。8月の117.6から上昇したものの、過去最高だった7月の119.0には届かなかった。
ロイター調査でエコノミストは、主に製造業やサービス業の景況感が悪化するとの見方から116.9に低下すると予想していた。
製造業の景況感は13.8から14.1に改善。サービス業の景況感は16.8から15.1に低下した。
建設業の景況感が5.5から7.5に上昇する一方、小売業は4.6から1.3に低下した。
消費者はより楽観的になり、信頼感指数はマイナス5.3からマイナス4.0に改善した。
新型コロナウイルスのパンデミック後の景気回復とエネルギー価格の大幅上昇を受け消費者や製造業でインフレ期待が上昇。
製造業の販売価格期待指数は38.2で、2000年の調査開始以来の最高を更新。消費者のインフレ期待指数は33.1で8月の31.1から上昇し、2001年8月の最高記録(38.7)に近づいた。