[ソウル 3日 ロイター] - 韓国で新型コロナウイルスの新規感染者が急増し、新たな変異株「オミクロン株」の感染者がこれまでに5人確認される中、政府は3日、ワクチン接種証明の提示を義務付ける公共施設をレストランや映画館などにも拡大すると発表した。
いったん緩和していた私的な集まりの制限も再び強化した。
金富謙首相はコロナ対策会議で、来週6日から接客・娯楽施設など14種類の公共施設で接種証明の提示が必要になると明らかにした。
これまでスポーツジムやサウナ、バーなど感染リスクが高い場所で提示を義務付けていたが、新たにレストランやカフェにも拡大する。
クォン・ドクチョル保健福祉相は記者ブリーフィングで、現在は提示義務の免除年齢を17歳としているが、10代のワクチン接種を促すため、2月からは12歳以上の人に提示を義務付けると説明。18歳未満が感染者全体の20%を占めているためとした。
また、私的な集まりの人数制限はソウルやその周辺で6人、それ以外の地域で8人に厳格化すると表明。現在はソウル周辺が10人、それ以外は12人に制限されている。
韓国疾病予防管理庁(KDCA)が発表した2日の新規感染者は4944人で、過去最多となった前日の5266人からやや減少した。
ワクチン接種を完了した人は18歳以上の成人人口の91.6%に上るが、追加接種(ブースター接種)を受けた人は8.1%にとどまっている。