[上海 20日 ロイター] - 中国国家外為管理局(SAFE、外管局)の元国際収支司長で、現在は中銀国際証券(BOCインターナショナル)のグローバルチーフエコノミストを務める管涛氏は、予想を下回る経済指標が来年も続けば、人民元安が進む可能性があるとの見方を示した。
中国の輸出が引き続き好調でも、来年はドル指数の動向が人民元相場を左右する可能性があるという。
人民元はこのところ値上がりしているが、年末の企業の需要が今後細る見通しという。
20日付の第一財経にコメントが掲載された。
管氏は、9月以降の対ドルでの元高について「市場予想の変化によるものではなく、貿易黒字に伴う実需が支援要因だった」と指摘。米国の金融引き締め見通しでドルの上昇が続けば「(市場は)元相場の調整の可能性を排除しないはずだ」と述べた。
同氏は先週、人民元の過度の上昇を避けることは市場期待・規制管理の上で中国の優先事項の一つであるべきとの考えを示した。