[北京 25日 ロイター] - 中国財政省の徐洪才次官は25日の記者会見で、2021年の歳入が前年比10.7%増の20兆2500億元(3兆2000億ドル)になったと明らかにした。
2021年の国内総生産(GDP)伸び率は8.1%と目標の6%超を上回った。
徐氏はGDPの着実な成長が歳入増加につながったと説明した。
歳出は0.3%増の24兆6300億元だったと述べた。税金と手数料を1兆元以上引き下げたとした。
経済の状況と多くの不確実要因を分析した上で政府は22年の予算案をまとめると語った。詳しい説明はしなかったが、最近の新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念が存在すると指摘した。
今年の地方債の年間発行枠は合理的な水準に設定するとした。建設中のプロジェクトや大型プロジェクトに焦点を当て、債務リスクを回避しながらインフラ投資を促進すると述べた。
景気への下押し圧力に対応するため、政府は22年により大規模な減税と手数料の削減を打ち出すと述べた。
地方政府の財政負担を軽減し、減税と手数料削減を実現するために、中央から地方への財政移転を拡大する方針を示した。