欧州株式市場サマリー（20日）

［２０日　ロイター］ -
（カッコ内は前営業日比）
ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン） .FTSE
　終値　　　　　　6755.48（‐23.83）
前営業日終値　　　6779.31（＋38.06）

クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト） .DAX
　終値　　　　　　9314.57（‐19.71）
前営業日終値　　　9334.28（＋88.95）

ＣＡＣ４０種平均指数（パリ） .FCHI
　終値　　　　　　4240.79（‐13.66）
前営業日終値　　　4254.45（＋23.80）

＜ロンドン株式市場＞　ＦＴ１００種総合株価指数 .FTSE が２３．８３ポイント（
０．３５％）安の６７５５．４８と反落して取引を終えた。
銀行のＨＳＢＣ HSBA.L や製紙のモンディ MNDI.L 、ブリティッシュ・アメリカン・
タバコ（ＢＡＴ） BATS.L などの配当落ち銘柄が下落し、ＦＴ１００種を約１１ポイント
押し下げた。
こうした中、イングランド銀行（英中央銀行、ＢＯＥ）が２０日に公表した金融政策
委員会議事録で、予想に反して２人の委員が利上げを主張していたことが判明し、利上げ
観測が強まった。投資家は利上げが企業業績に与える打撃や、個人消費の縮小を懸念して
いる。
議事録公表を受けて、住宅建設のパーシモン PSN.L は２．０％、バラット・デベロ
ップ メンツ BDEV.L も２．４％それぞれ値下がりした。前日まで両社は、低金利が予想
よりも長く続くとの見方から買われていた。
アイルランドの建設販売ＣＲＨ CRH.L は３．９％値下がりした。ドイツ銀行が同社
の目標株価を１５００ペンスから１４５０ペンスに引き下げ、投資判断を「ホールド」と
したことが重しとなった。

＜欧州株式市場＞　反落して取引を終えた。ロシア制裁の影響で通期の利益見通しを
引き下げたデンマークのビール大手カールスバーグ CARLb.CO が売られ、全体水準を押し
下げた。
この日はイングランド銀行（英中央銀行、ＢＯＥ）が金融政策委員会議事録を公表し
、２人の委員が利上げを主張していたことが判明したことも相場の重しとなった。
ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数 .FTEU3 は０．９５ポイント（０．０７％）
安の１３４６．０２で取引を終えた。ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数 .STOXX50E は７
．６１ポイント（０．２５％）安の３０８３．５０だった。
カールスバーグはロシア市場を取り巻く状況の厳しさを理由に通期の利益見通しを下
方修正し、株価が３．６％下落した。対ロシア制裁の影響で、ドイツの消費財・化学大手
ヘンケル HNKG_p.DE やスポーツ用品大手アディダス ADSGn.DE 、防衛機器大手ラインメ
タル RHMG.DE など多くの国際企業が業績見通しを引き下げている。
イタリアのメガネ販売大手ルックスオティカ LUX.MI は３．６％下落した。アンドレ
ア・グエラ最高経営責任者（ＣＥＯ）が、創業者のレオナルド・デル・ヴェッキオ会長と
の意見の相違を理由に退職するとの報道が嫌気された。
一方、オランダのビール醸造大手ハイネケン HEIN.AS は営業利益が市場予想を上回
り、株価が８．３％上昇した。