東京株式市場・前場＝小反発、主力株の値動き鈍く方向感乏しい

［東京　２７日　ロイター］ -
日経平均 .N225
前場終値 15525.95 +4.73
寄り付き 15556.56
安値／高値 15507.29─15588.22

東証出来高(万株) 112292
東証売買代金(億円) 8082.66

前場の東京株式市場で日経平均は小反発となった。好調な米経済指標を背景にＳ＆Ｐ
総合５００種 .SPX が終値で初の２０００ポイント乗せとなったうえ、１ドル１０４円台
と円安含みの為替が支援材料となり、朝方は買いが先行。ただ国内に手掛かり材料が乏し
く、主力株の値動きが鈍い地合いが続き、指数が一時下げに転じるなど方向感に乏しい展
開となった。ＴＯＰＩＸは前日終値と同値で前場を終えた。

７月米耐久財受注が過去最大の伸び率を記録するなど米経済の回復基調が確認され、
外部環境は良好だったが、買いの勢いは続かなかった。トヨタ自動車 7203.T など主力株
の値動きがさえず、「建設株以外に物色の広がりが見られない」（松井証券シニアマーケ
ットアナリストの窪田朋一郎氏）という。大口投資家は引き続き様子見姿勢を強めている
とされ、前場時点の東証１部の売買代金は８０８２億円と低位にとどまった。

個別銘柄では、大塚ホールディングス 4578.T が年初来高値を更新。２６日に発表し
た２０１８年度を最終年とする５年間の中期経営計画を材料視した。自己株式を除く発行
済み株式総数の５．１％に相当する７５万株を上限に自社株買いを実施すると発表したア
イスタイル 3660.T はストップ高となった。

東証１部の騰落数は、値上がり９１７銘柄に対し、値下がりが７０８銘柄、変わらず
が１８２銘柄だった。

(杉山容俊)
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東証第１部値下がり幅上位３０傑 .NL.T

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