欧州株式市場サマリー（4日）

［４日　ロイター］ -
（カッコ内は前営業日比）

ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン） .FTSE
　終値　　　　　　6877.97（＋4.39）
前営業日終値　　　6873.58（＋44.41）

クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト） .DAX
　終値　　　　　　9724.26（＋97.77）
前営業日終値　　　9626.49（＋119.47）

ＣＡＣ４０種平均指数（パリ） .FCHI
　終値　　　　　　4494.94（＋73.07）
前営業日終値　　　4421.87（＋43.54）


＜ロンドン株式市場＞　ＦＴ１００種総合株価指数 .FTSE が４．３９ポイント（０
．０６％）高の６８７７．９７と続伸して取引を終えた。欧州中央銀行（ＥＣＢ）が利下
げを決定し、物価上昇を促すための資産購入開始も発表したことが相場を押し上げた。た
だ、石油大手ＢＰ BP.L が大きく売られたことで、上値は重かった。
ＢＰは５．９％値下がりし、２０１０年６月以来の下落率を記録した。米裁判所が１
０年のメキシコ湾原油流出事故について、同社に「重大な過失がある」としたことで売り
が集中した。罰金は４２０億ドルを超える可能性がある。ＢＰは上訴するとしている。
ＥＣＢは４日、主要政策金利を過去最低水準に引き下げる一方で、１０月からは資産
担保証券（ＡＢＳ）の買い入れを始めるとも発表。取引時間の早い段階でＦＴ１００種は
一時、１４年半ぶりの高値となる６９０４．８６ポイントをつけた。
英保険のスタンダード・ライフ SL.L は８．１％上昇した。カナダでの事業を、同国
の保険最大手マニュライフ・ファイナンシャル MFC.TO に売却することで合意したことが
好感され、買いが集中した。スタンダード・ライフにけん引され、保険株指数<.FTNMX857
0>は０．９９％上昇した。

＜欧州株式市場＞　続伸して取引を終えた。欧州中央銀行（ＥＣＢ）が発表した政策
金利の引き下げや、資産購入プログラム実施が好感された。
ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数 .FTEU3 は１５．５０ポイント（１．１２％
）高の１４００．９９と、約６年半ぶりの高値で引けた。ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指
数 .STOXX50E は５８．４１ポイント（１．８１％）高の３２７７．２５だった。
ペレグリン・アンド・ブラック証券のシニアトレーダー、マーカス・フーバー氏は「
株式市場には再び資金が流れ込んでおり、株以外の選択肢も少ない状態だ。これらの政策
がＥＣＢの期待するほどの効果がなくても、中長期的にみて株価が上がらないということ
にはならない」と分析する。
ＥＣＢによる資産担保証券（ＡＢＳ）買い入れの恩恵を受けるとの見方から、銀行株
指数 .SX7E .SX7P が顕著に上昇した。