欧州株式市場サマリー（25日）

［２５日　ロイター］ -
（カッコ内は前営業日比）
ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン） .FTSE
　終値　　　　　　6639.71（‐66.56）
前営業日終値　　　6706.27（＋30.19）

クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト） .DAX
　終値　　　　　　9510.01（‐151.96）
前営業日終値　　　9661.97（＋ 66.94）

ＣＡＣ４０種平均指数（パリ） .FCHI
　終値　　　　　　4355.28（‐58.44）
前営業日終値　　　4413.72（＋54.37）

＜ロンドン株式市場＞　ＦＴ１００種総合株価指数 .FTSE が反落し、６６．５６ポ
イント（０．９９％）安の６６３９．７１と約６週間ぶりの安値で取引を終えた。英国や
米国の金融政策が引き締めに向かっているとの見方から鉱業やエネルギーのほか、英国の
不動産関連株に売りが集中した。
米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の金融政策が引き締め方向に向かっていることを反映し
、主要通貨に対するドル指数が４年ぶりの高値水準にあることから、ドル建ての商品に割
高感が出ている。需要低迷懸念から石油や銅の価格が下落し、石油大手の英ＢＰ BP.L や
英豪系資源大手のＢＨＰビリトン BLT.L が大幅に値を下げた。
イングランド銀行（ＢＯＥ、英中銀）のカーニー総裁が２５日の演説で、利上げ開始
が近づいているとの認識を示したことで、不動産のハマーソン HMSO.L や建設のパーシモ
ン PSN.L も下落した。

＜欧州株式市場＞　反落して取引を終えた。鉄などの金属価格が下落したことで鉱業
株が売られ全体水準を押し下げた。
ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数 .FTEU3 は、１２．６８ポイント（０．９２
％）安の１３７３．０９で引けた。一時は、約１カ月ぶりの安値となる１３６９．６３ま
で値下がりした。
ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数 .STOXX50E は４１．７０ポイント（１．２９％）
安の３２０２．３１だった。
主要６通貨に対するドル指数 .DXY の上昇に伴って、ドル建てで取引される金属に割
高感が出て需要が減退。これを懸念する形で鉱業株が打撃を受け、ＳＴＯＸＸ欧州６００
鉱業株指数 .SXPP は１．９６％低下した。
個別銘柄では、英豪資源大手のリオ・ティント RIO.AX が２．４％、ＢＨＰビリトン
BLT.L も２．９％下落した。中国の鉄鋼先物相場が過去最安水準に下がったことも重し
となった。
ただ、欧州中央銀行（ＥＣＢ）と米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の金融政策の方向性の
違いに着目する形でユーロが下落しており、市場関係者はユーロ安による欧州からの輸出
拡大で、輸出企業の収益は増えるとみている。