[24日 ロイター] - 米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズは24日、ニューヨーク市内を走るタクシー「イエローキャブ」を自社アプリで今後利用できる計画を発表した。タクシーと配車サービスの融合をさらに進め、最大市場の米国で起きている運転手不足を解消する一手としたい考えだ。
ウーバーは2月に開いた投資家向け会合で、タクシー市場を大きな成長機会と位置付け、2025年までに全てのタクシーをサービスに取り込む方針を打ち出している。昨年取り込んだタクシーは世界中で12万2000台。これは同社が抱える全運転手の3%に相当する。
そこにニューヨーク市で正式登録しているタクシー運転手全員が加われば、最大で約1万3600台が追加される可能性がある。
ウーバーは、タクシー手配のアプリを手掛けるクリエイティブ・モバイル・テクノロジーズ、カーブの両社とまずニューヨーク市で提携し、最終的にこの枠組みを全米に拡大していくという。
カーブによると、タクシーの乗客はウーバーの配車利用とほぼ同料金を支払うことになる一方、タクシーの運転手は平均してメーター料金よりも高いニューヨーク市の配車業界の標準報酬が給付される。
ニューヨーク市では何年にもわたり、ウーバーとタクシー運転手が対立。運転手側は、ウーバーに稼ぎを奪われると主張して市場参入を拒んでいた。
ウーバーは既にスペイン、ドイツ、オーストリア、トルコ、韓国、香港、コロンビアでタクシーを全面的に取り込んだと説明している。