[東京 1日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 16082.25 -91.27 寄り付き 16173.39 安値/高値 16081.01─16225.96
TOPIX .TOPX 終値 1318.21 -8.08 寄り付き 1325.55 安値/高値 1318.08─1329.69
東証出来高(万株) 220717 東証売買代金(億円) 21418.1
東京株式市場で日経平均は続落した。9月日銀短観が概ね好感されたことに加え、6年1 カ月ぶりにドル/円 JPY=EBS が一時110円台を付けたことを受けて、先物買いが入り 午前中はプラス圏に浮上。だがその後は利益確定売りに押される形となり、自動車、電機 など輸出関連株は円安基調が継続しているにもかかわらず、総じて軟調な展開となった。
後場の取引時間中に発表された9月の国内新車販売台数(軽自動車含む)は前年同月 比0.8%減の51万8774台。3カ月連続で前年同月割れとなったことで、トヨタ自 動車 7203.T が上げ幅を縮小。ホンダ 7267.T 、日産自動車 7201.T も下げ幅を拡大した 。また連日のように年初来高値を更新してきた村田製作所 6981.T 、日東電工 6988.T な どもこの日は売りに押され、輸送用機器、電気機器セクターは前日比で下落した。
対照的に上昇したのは水産・農林や倉庫・運輸関連、陸運といったセクター。9月日 銀短観では急激な円安を背景に、製造業と非製造業の業況判断DIに明暗が出た格好とな ったものの、この日は小売セクターも上昇している。
市場からは「円安メリットのある企業の株価は9月中に相当上昇した。円安の効果が ある程度織り込まれてきたこともあり、出遅れ感のある銘柄の物色にシフトしつつある」 (光世証券執行役員の西川雅博氏)といった見方が出ている。中間期の業績について、上 方修正する企業と極端な下方修正に踏み切る企業が二極化していることも、銘柄選別色を 強める動きにつながっているという。
個別銘柄ではイビデン 4062.T が15%下落。30日、2015年3月期の連結業績 予想を下方修正したことが嫌気された。半面、スター精密 7718.T が反発。9月29日の 年初来高値1649円を更新した。30日、円安進行などが寄与し、2015年2月期連 結業績予想を上方修正したことが好感された。
東証1部騰落数は、値上がり570銘柄に対し、値下がりが1136銘柄、変わらず が120銘柄だった。
(長田善行) ((※ yoshiyuki.osada@thomsonreuters.com; 06-6228-0696; Reuters Messaging: yoshiyuki.osada.reuters.com@reuters.net))
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