[ワシントン 5日 ロイター] - イエレン米財務長官は5日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長と会談し、将来的な感染症のパンデミック(世界的大流行)に備え、世界的な準備態勢と資金確保の手段を強化することで合意した。米財務省が発表した。
年内に全ての国で新型コロナウイルスワクチン接種率70%を達成する取り組みの重要性についても話し合った。
「世界の注目が他に移る前に、パンデミックへの備えにおける恒常的な資金不足に緊急に対処する必要性」について見解が一致したという。
イエレン氏は、パンデミックに備え、世界銀行内に金融仲介基金(FIF)を設立するためにWHOや世銀、主要20カ国・地域(G20)と緊密に連携することに米国はコミットしていると強調。準備態勢の重要な一部になるとの見方をテドロス氏と共有した。
イエレン氏はまた、G20の財務・保健作業部会は、世界の保健医療体制を強化するため、財務相および保健相の一段と緊密な連携を図る必要があると訴えた。