[北京 8日 ロイター] - 世界最大の石炭輸入国である中国が今年の輸入量を最大30%削減する可能性がある。国内の生産が記録的高水準にある上、ロシア以外の石炭に対する需要の高まりで輸入価格が跳ね上がっていることが背景。
中国は、昨年に深刻な電力危機に見舞われ、火力発電に使われる石炭の国内価格に上限を設定した。国営メディアによると、今年の1日当たりの石炭生産目標は、昨年12月の過去最高を上回る1260万トンに設定された。
西側諸国が対ロシア制裁として、ロシア産石炭の輸入禁止に動いており、代替調達先の確保が急務となっている。
オーストラリア産一般炭先物 北京の石炭トレーダーは「市場は非常に静かだ。海外価格が国内よりも高く、買い手は契約をためらっている」と述べた。 エネルギーコンサルティング各社は今年の中国の一般炭輸入量が11%から30%減少する可能性があると予想している。