(内容を追加しました) [ニューヨーク 15日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 16141.74(‐173.45) 前営業日終値 16315.19(‐5.88)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4215.32(‐11.85) 前営業日終値 4227.17(+13.51)
S&P総合500種 .SPX 終値 1862.49(‐15.21) 前営業日終値 1877.70(+2.96)
15日の米国株式市場は、急落後に下げ渋って引けた。世界経済に対する不安は根強 く、ダウ平均が一時460ドル下げて1万6000ドルの大台を割り込み、S&P総合5 00種とナスダック総合は年初来でマイナスの水準に沈む場面もあった。
ダウ工業株30種 .DJI は173.45ドル(1.06%)安の1万6141.74 ドル。 ナスダック総合指数 .IXIC は11.85ポイント(0.28%)安の4215.3 2。 S&P総合500種 .SPX は15.21ポイント(0.81%)安の1862.49 。
第3・四半期が赤字に転落したバンク・オブ・アメリカ BAC.N は4.6%下落。半 導体のインテル INTC.O は14日に増収増益を発表したがこの日は2.7%下げた。 通年の売上高伸び率見通しを下方修正した小売のウォルマート・ストアーズ WMT.N は3.6%安となった。 バイオ医薬品のアッヴィ ABBV.N は0.9%上昇。米政府が税負担軽減目的で海外に 本社を移転する「インバージョン」への規制に動いたことを受け、アイルランドの製薬会 社シャイアー SHP.L 買収計画を見直すと発表した。
15日発表された米経済指標はいずれも予想より弱かった。9月小売売上高は1月以 来の前月比減少で、9月卸売物価指数(PPI)は1年ぶりの前月比低下、10月ニュー ヨーク州製造業業況指数は4月以来の低水準だった。 クリスチアナ・トラストのポートフォリオマネジャー、スコット・アーミガー氏は、 欧州などの景気減速をめぐる懸念がついに米国にもやってきたと指摘。小売売上高やPP Iが示したことが、この日の株安を招いた決定的要因だったとの見方を示した。 アメリプライズ・ファイナンシャルのチーフ・マーケット・ストラテジスト、デービ ッド・ジョイ氏は「日中の最安水準に目を向ければ、ここが底値になったとみなせるかも しれない。だが総需要や物価に対する懸念が払しょくされるとは思わず、株式市場の地合 いを悪化させているのはこうした懸念だ」と指摘した。 BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約11 9億株で、月初来平均を50%近く上回った。 騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所が下げ1655で上げ1466(比率は1. 13対1)、ナスダックは上げ1500で下げ1225だった。