(この記事は18日に配信しました) [17日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6310.29(+114.38) 前営業日終値 6195.91(‐15.73)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 8850.27(+267.37) 前営業日終値 8582.90(+10.95)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4033.18(+114.56) 前営業日終値 3918.62(‐21.10)
<ロンドン株式市場> 5カ月ぶりの安値水準から急反発して取引を終えた。米経済 に対する明るい見方が広がったことに加え、石油開発のタロー・オイル TLW.L が買われ 全体水準を押し上げた。 ただ、週間ベースではFT100種は、欧州経済の脆弱さを懸念した売りで0.5% のマイナスとなった。 ロイター/ミシガン大学が朝方発表した10月の米ミシガン大消費者信頼感指数(速 報値)は7年3カ月ぶりの高い水準となった。 タロー・オイルは、ソシエテジェネラル証券が投資判断を「保留」から「買い」に引 き上げたことが好感され、株価が8.3%上昇した。 一方、航空機エンジン大手ロールス・ロイス RR.L は欧州や中国経済の成長鈍化を理 由に2015年の利益見通しを下方修正したことが嫌気され11.5%急落した。
<欧州株式市場> 大幅に反発して取引を終えた。米指標の底堅さや欧州中央銀行( ECB)の緩和観測が買い材料となった。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は、34.39ポイント(2.76 %)高の1280.17で取引を終えた。1日の上昇幅は2011年11月30日以来の 大きさとなった。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は87.59ポイント(3.05%) 高の2962.24だった。
朝方発表された10月の米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)が7年3カ月ぶり の高水準となったほか、ゼネラル・エレクトリック(GE) GE.N やハネウェル・インタ ーナショナル HON.N など、この日発表の米国企業の業績は好調だった。 ECBがさらなる資産購入に踏み込むとの見方から、イタリアやスペイン、ポルトガ ル、ギリシャの国債が買われ、銀行株の上昇につながった。STOXXユーロ圏銀行株指 数 .SX7E は4.19%上昇した。 ギリシャの銀行株指数 .TRXFLDGRPBANK は6.37%上昇した。ギリシャのサマラス 首相が国際的な支援からの脱却について貸し手機関と協議していると述べたほか、総選挙 の可能性を否定したことが好感された。 自動車株も買われた。9月の欧州の自動車販売が前年と比べ6.1%増え、13カ月 連続のプラスとなったことが材料となった。個別銘柄では仏プジョー PEUP.PA が7・0 %値上がりした。 一方、投信情報会社リッパーがまとめた米国ファンドの週間調査によると、10月1 5日までの週の欧州株式ファンドからの資金流出は13億ドルに達し、1992年の調査 開始以来最大となったことが分かった。