執筆:Sam Boughedda
Investing.com – 生産者物価指数が発表され、インフレ率が数十年来の高水準で推移していることが示されたものの、水曜日の株式市場は反発した。
投資家は高水準のインフレ率指標に順応してきている。米国債利回りの低下はハイテク株の投資家心理を改善させ、大手ハイテク企業の株の買いが入った。
本日発表されたJPMorgan Chase & Co (NYSE:JPM)決算内容は弱いものとなり、明日発表されるGoldman Sachs やCitigroupなどの投資銀行の決算発表に注目が集まる。決算発表シーズンに入ってきており、多くのS&P500構成企業が売上とコストの両方の急増を発表することが予想されている。
Delta Air Lines Inc (NYSE:DAL)は、旺盛な旅行需要によって燃料費の上昇を相殺することができるとし、旅行業界セクターに前向きな見方を示した。このことは、他の航空会社やホテル、その他の旅行・レジャー関連銘柄にも良い影響を与えると予想される。
木曜日は米国では今週最後の取引日であり、投資家は週末にかけて長期休暇に入る。そして来週は決算発表が目白押しで、市場が再開される。尚、議会は今月末まで休会となる。
水曜日の市場に影響を影響を与えると思われる3点を紹介する。
1. Goldman Sachsの決算発表
JPMorganが本日最新の四半期報告を行った後、Goldman Sachs Group Inc(NYSE:GS) やCitigroupなど他の投資銀行が木曜日に決算発表する予定である。
この2社に焦点を当てると、Goldman Sachsは、Investing.comのアナリストの予想では、売上高119億8000万ドル、1株当たり利益8.97ドルである。木曜日の取引開始前に発表する。
2. Citigroupの決算発表
Citigroup Inc (NYSE:C)も木曜日の取引開始前に決算発表を行う。アナリストは、売上高183億2000万ドルで、1株当たり利益を1.51ドルと予想している。
3. 小売売上高
米国の小売売上高の指標は、東部時間の午前8時30分に発表される。アナリストは、3月の小売売上高の前月比が前回発表された0.3%から0.6%に上昇すると予想している。