[21日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6372.33(+105.26) 前営業日終値 6267.07(‐43.22)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 8886.96(+169.20) 前営業日終値 8717.76(‐132.51)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4081.24(+90.00) 前営業日終値 3991.24(‐41.94)
<ロンドン株式市場> 反発して取引を終えた。原油価格上昇で石油関連株が値上が りしたほか、合併・買収(M&A)の期待から医薬品のシャイア SHP.L が買われ、全体 水準を押し上げた。 北海ブレント原油先物 LCOc1 は、世界最大のエネルギー消費国である中国の原油需 要は底堅いとの見方に支えられ1バレル=86ドル付近まで上昇した。これを受け、石油 大手BP BP.L や英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェル RDSa.L がそれぞれ約3%の値上がり となり、FT100種の指数上昇に最も貢献した。 シャイアは2.6%上昇。米製薬会社アラガン AGN.N の主要株主であるヘッジファ ンドが、アラガンに対しシャイアとの合併を求めたとの報道が材料視された。アラガンに はカナダの製薬大手バリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナル
<欧州株式市場> 急反発して取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)が、停滞する ユーロ圏経済の活性化に向けて社債買い入れを検討していると報道されたことで、南欧諸 国の銀行株が買われた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は、26.54ポイント(2.09 %)高の1299.26で取引を終えた。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は64.16ポイント(2.19%) 高の2991.46だった。 欧州の金融当局は、ユーロ圏の大手130行を対象としたストレステスト(健全性審 査)の結果を26日に公表する。AXAインベストメント・マネジャーズのストラテジス ト、フランツ・ウェンゼル氏はECBの社債購入について「銀行のバランスシートにかか っている圧力を部分的に和らげるだろう」と評価する。 STOXXユーロ圏銀行株指数 .SX7E は3.29%上昇した。国別ではギリシャ<.T RXFLDGRPBANK>とイタリア .TRXFLDITPBANK 、フランス .TRXFLDFRPBANK の銀行株指数が 特に伸びた。 ただ、欧州や中国の経済鈍化への懸念は残る。朝方発表された中国の第3・四半期の 国内総生産(GDP)は2008─09年以来の低水準となった。 独エンジンメーカー、ドゥーツ DEZG.DE は通期の利益見通しを引き下げたことで株 価が10%近く下落した。 ポルトガル通信大手のポルトガル・テレコム(PT) PTC.LS は前日に続き売られ、 8.2%値を下げた。ポルトガルの銀行大手バンコ・エスピリトサント創業者一族の持ち 株会社、リオフォルテが倒産し、PTは債務を回収できない可能性がある。 一方、スイス製薬大手、アクテリオン ATLN.VX は3.0%上昇した。新しい肺動脈 高血圧症治療薬「オプサミット」の売り上げが好調で、通期の利益見通しを引き上げた。