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メキシコ労組、パナソニック工場で権利侵害訴え 米に調査要求

発行済 2022-04-19 08:59
更新済 2022-04-19 09:00
© Reuters.

[メキシコ市 18日 ロイター] - メキシコ北東部タマウリパス州の労働組合(SNITIS)は18日、同州のレイノサにあるパナソニックの自動車部品工場で労働者の権利が侵害されていると訴え、米政府に調査を求めた。

米労働監督当局に提出されたSNITISの申立書によると、この工場では従業員に秘密でSNITISとは別の大規模労組SIAMARMとの契約が結ばれ、これに抗議した数十人が解雇された。SNITISは、これが2020年に発効した北米の通商協定USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)に違反すると主張している。

米政権報道官は18日、政府は申し立てを精査していると語った。

パナソニック北米子会社のパナソニックノースアメリカは労働権侵害の指摘について、同社はメキシコの労働法と団体交渉手続きを守っていると説明。今回の問題が従業員の団体交渉権に影響しないようにすることに最も強い関心を持っているとし、SNITISとSIAMARM間の争いは「パナソニックには直接関係ない」とした。

レイノサ工場は1900人近くを雇用し、主に米国とカナダ向けに車載用音響機器やディスプレー装置を生産している。

レイノサ工場とSIAMARMとの契約はタマウリパス州の労働当局に届出されており、パナソニックも当局もこの契約は合法との認識を示している。

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