[アムステルダム 20日 ロイター] - 料理宅配で欧州最大手のジャスト・イート・テイクアウェー・ドットコムは、2021年に買収した米同業グラブハブの売却を検討していると明らかにした。競争激化と新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要の後退を受けて投資家から株価のてこ入れを迫られている。
イッツ・グルーン最高経営責任者(CEO)は、金融機関を助言役に招き売却を探っており、買い手候補からかなりの関心が寄せられていると記者団に明らかにした。
ジャスト・イートの株価は20年10月に100ユーロを上回る水準でピークを付け、現在はその3分の1に下げている。時価総額は53億ユーロ(58億ドル)で、グラブハブ買収額の73億ドルを下回っている。
CFRAリサーチのアナリスト、アンジェロ・ジーノ氏は、グラブハブ買収に関心を示す可能性がある同業ドアダッシュやウーバー・イーツは、米反トラスト(独占禁止法)当局の反対を受ける可能性が高いと述べた。