[29日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6453.87(+51.70) 前営業日終値 6402.17(+38.71)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9082.81(+14.62) 前営業日終値 9068.19(+165.58)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4110.64(‐2.03) 前営業日終値 4112.67(+15.93)
<ロンドン株式市場> FT100種総合株価指数 .FTSE は続伸し、約3週間ぶり の高値となる51.70ポイント(0.81%)高の6453.87で取引を終えた。米 連邦公開市場委員会(FOMC)が声明で利上げを急がない姿勢を示すとの観測が広がり 、買い意欲が強まった。 FOMCは、米経済が底堅いと判断し、今回の会合で量的金融緩和の終了を決める見 通しだ。ただ、最近の金融市場の乱高下を考慮して利上げには慎重な姿勢を示すとみられ ている。 個別銘柄では、品質・安全性評価サービス大手のインターテック ITRK.L が5.1% 上昇した。シティグループとJPモルガンが投資判断を「買い」と「オーバーウェイト」 に維持したことが好感された。 今年に入り5割近く値を下げている小売り大手テスコ TSCO.L は安値拾いの買いが入 り2.1%上昇した。会計の不正操作問題で捜査が入るとの報道があったが、買いを妨げ る材料にはならなかった。 アウトソーシングのキャピタ CPI.L は6.5%下落した。英国の犯罪者の社会復帰 プログラムを請け負う入札で、ライバルに敗れたことが嫌気された。
<欧州株式市場> まちまちだった。FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU 3>は、2.25ポイント(0.17%)高の1319.34と小幅高となったが、南欧諸 国の相場が振るわず全体の重しとなった。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は13.73ポイント(0.45%) 安の3022.42だった。 スペインの銀行BBVA BBVA.MC は業績が市場予想を下回り、株価が4.1%下落 した。3.07%の低下となったSTOXXユーロ圏銀行株指数 .SX7E の最大の押し下 げ要因となった。 自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA) FCHA.MI は1 2.8%上昇した。傘下の高級車メーカー、フェラーリを分離・独立(スピンオフ)し、 株式の10%を上場する計画が好感された。 一方、オランダの海軍サービス、フグロ FUGRc.AS は26.6%下落した。市況悪化 や石油・ガス事業の価格圧力を理由に2014年の配当を取りやめるとしたことが嫌気さ れた。フランスの同業CGG GEPH.PA も3.4%のつれ安となった。 配当を維持したフランスの石油大手トタル TOTF.PA は2%上昇した。原油価格の下 落を受けてコスト削減を推進する方針を示したことも支援材料となった。