[3日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6487.97(‐58.50) 前営業日終値 6546.47(+82.92)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9251.70(‐75.17) 前営業日終値 9326.87(+212.03)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4194.03(‐39.06) 前営業日終値 4233.09(+91.85)
<ロンドン株式市場> 反落して取引を終えた。公益事業株が売られたほか、決算が 低調だった金融大手HSBC HSBA.L の値下がりも全体水準を押し下げた。 電力・ガス会社セントリカ CNA.L は2.3%、水道事業のユナイテッド・ユーティ リティーズ UU.L は2.1%、エネルギー供給のSSE SSE.L は2.0%、水処理サー ビスのセバーン・トレント SVT.L は1.6%値を下げた。インベステックがユナイテッ ド・ユーティリティーズとセバーン・トレントの投資判断を「売り」としたことが嫌気さ れた。加えて、前週の株価上昇で、投資家は公益事業などのディフェンシブ銘柄よりも上 昇相場で大きく伸びることが多い銀行株などを好んだ。 HSBCは第3・四半期の基礎的利益が前年同期比で12%減ったことが嫌気され、 株価が1.8%下落した。 一方、格安航空会社(LCC)のイージージェット EZJ.L は2.7%の値上がり。 競合相手であるアイルランドの格安航空、ライアンエア RYA.I が利益見通しを引き上げ たことが支援材料となった。合併・買収(M&A)の憶測が広がっているオンライン食品 販売のオカド OCDO.L は10.3%値を上げた。
<欧州株式市場> 反落して取引を終えた。軟調な欧米の経済指標を受け市場心理が 悪化した。イタリアのガス公社スナム< SRG.MI>が売られたことも相場の重しとなった。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は、11.58ポイント(0.86 %)安の1340.38で取引を終えた。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は31.00ポイント(1.00%) 安の3082.32だった。
ユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値が下方修正されたことに加え、 米製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値の低下や、米建設支出の2カ月連続の減少 で、欧州株は下落幅を広げた。ドイツの製造業PMIが緩慢な伸びにとどまったことも響 いた。中国の10月の製造業・非製造業のPMIが低下したことも重しとなった。 イタリアのガス輸送会社スナムは、規制当局がガス貯蔵ビジネスに関する料金の引き 下げを決めたことが嫌気され、株価が11.3%下落した。イタリアの電力最大手エネル ENEI.MI は4.2%、送電のテルナ TRN.MI も6.7%の下落となった。STOXX欧 州600電力株指数 .SX6P は2.29%低下した。