[11日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6627.40(+16.15) 前営業日終値 6611.25(+44.01)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9369.03(+17.16) 前営業日終値 9351.87(+60.04)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4244.10(+21.28) 前営業日終値 4222.82(+32.93)
<ロンドン株式市場> 9月下旬以来となる高値で取引を終えた。通信大手ボーダフ ォン VOD.L やスーパー大手セインズベリー SBRY.L が買われ、エネルギー関連株の下落 を相殺した。 世界第2位の携帯通信事業者であるボーダフォンは利益見通しを引き上げたことから 、株価が5.4%上昇した。 セインズベリーは5.7%の値上がり。12日の中間決算発表を控えて、投資家が売 りポジションの解消に出た。セインズベリーの新しいトップであるマイク・クープ氏はコ スト削減や投資、価格、配当などについての方針を示し、業界が10年に1度の逆風状態 にある中で対応策を明らかにするとみられる。 ホテル経営で世界最大手のインターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(IHG) IHG.L も3.4%上昇した。アクティビストとして知られるヘッジファンドのマルカー ト・キャピタル・マネジメントが、競合ホテルチェーンとの合併を再び要求したことが材 料視された。 一方、北海ブレント原油が4年ぶりの安値に下落したことを受けて、BP BP.L やロ イヤル・ダッチ・シェル RDSa.L などのエネルギー関連株には売りが集中した。
<欧州株式市場> 続伸で取引を終えた。イタリア株の伸び悩んだほか、米国の株式 相場も軟調なスタートを切ったものの、通信関連株の上昇が株価全体を支えた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は、4.03ポイント(0.30% )高の1358.78で取引を終えた。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は9.99ポイント(0.32%)高 の3104.59。
イタリアの主要株価FTSE・MIB .FTMIB は、ほぼ横ばいで終了。同国の銀行大 手ウニクレディト CRDI.MI が3.3%値下がりし、全体の伸びが抑制された。同じくイ タリアの銀行大手バンカ・モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ BMPS.MI はフランスの 銀行大手との合併観測が持ち上がったことで株価が2.0%上昇した。
通信関連は好調だった。STOXX欧州通信株指数 .SXKP は2.2%の上昇となっ た。利益見通しを引き上げた英ボーダフォン VOD.L が5.4%上昇したほか、仏オレン ジ ORAN.PA やオランダのKPN KPN.AS 、独ドイツテレコム DTEGn.DE も1.8%から 4.1%の値上がりとなった。 ドイツの化学・消費財メーカー、ヘンケル HNKG_p.DE は4・6%の値上がり。四半 期決算が予想を上回ったことや、通年の利益率の予想を引き上げたことが買い材料となっ た。