［東京 １９日 ロイター］ - 日経平均 .N225 前場終値 17347.76 +3.70 寄り付き 17384.31 安値／高値 17343─17472.57
東証出来高(万株) 138764 東証売買代金(億円) 12345.64
前場の東京株式市場で日経平均は小幅高。安倍首相による消費再増税の先送りや衆院解散 ・総選挙、経済対策のとりまとめ支持などを受けて朝方は買いが先行したが、事前報道な どで株価に織り込み済みとの見方も多く、次第に上値が重い展開となった。高値警戒感を 背景に利益確定売りも出て、日経平均が下げに転じる場面もあった。
日経平均は一時１２８円高となり節目の１万７５００円に接近したが、次第に伸び悩 んだ。解散総選挙では安倍首相の再任がメーンシナリオとみられ、政権の長期安定化に対 する期待感はあるものの、選挙公約の中身や与党の獲得議席などを確認したいという。ニ ッセイ基礎研究所・主任研究員の井出真吾氏は「足元の株価水準は割安感がなく、買い手 掛かりに乏しい。再び上値を試すのは、衆院が解散され、各党の公約を見極めてからにな りそう」との見方を示した。
個別銘柄では、サクサホールディングス 6675.T が連日の大幅高。１８日、法務省が 出入国審査の効率化に向け、顔認証システムの導入を早ければ２０１７年度に目指すと伝 わり、同社製品の受注拡大への期待感をもとにした物色が続いた。 半面、タカタ 7312.T が大幅安。同社製のエアバッグ問題で、米運輸省高速道路交通 安全局（ＮＨＴＳＡ）が全米規模のリコールを命令したことなどで嫌気された。
東証１部の騰落数は、値上がり８２３銘柄に対し、値下がりが８３８銘柄、変わらず が１７３銘柄だった。
(杉山容俊) ((※ hirotoshi.sugiyama@thomsonreuters.com; 03-6441-1085; Reuters Messaging: hirotoshi.sugiyama.reuters.com@reuters.net))
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