［東京 ２日 ロイター］ - 日経平均 .N225 終値 17663.22 +73.12 寄り付き 17481.06 安値／高値 17476.42─17687.7
ＴＯＰＩＸ .TOPX 終値 1427.85 +6.20 寄り付き 1414 安値／高値 1414─1429.49
東証出来高(万株) 201352 東証売買代金(億円) 21747.74
東京株式市場で日経平均は３日続伸。朝方には利益確定売りなどに押されたが、日銀によ るＥＴＦ（上場投資信託）買い入れや公的年金などの押し目買いに対する期待感などが下 支えし、後場にはプラス圏に浮上。選挙期間中の株価は高いという経験則も安心感を誘い 、大引けにかけて堅調に推移した。
前日の米国株安に加え、日本株に対する短期的な高値警戒感などから日経平均は寄り 付きで節目の１万７５００円を下回ったが、需給面での安心感が相場を下支えした。１日 には米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが日本国債を格下げしたが、 株式市場への影響は限定的だった。トヨタ 7203.T やデンソー 6902.T 、パナソニック<6 752.T>など外需株の一角が年初来高値を更新したほか、ＮＴＴ 9432.T やＫＤＤＩ<9433. T>も堅調だった。
２日公示の第４７回衆院選は１４日に投開票される。市場では「選挙に向けて株価が じり高基調になるというアノマリーが買い安心感につながっている」（東海東京調査セン ター・チーフストラテジストの隅谷俊夫氏）との声が出ていた。また「足元では個人投資 家の利益確定売りが止まってきている。年末に向かってＮＩＳＡ（少額投資非課税制度） の枠を有効活用しようとする方向に変わりつつある」（同）という。
個別銘柄では、アイロムホールディングス 2372.T がストップ高。同社が国産初のエ イズ予防ワクチンの人への安全性を確認したと日本経済新聞２日付朝刊が報じ、材料視さ れた。３日、大阪市内で開かれる日本エイズ学会で発表する予定。 半面、Ｊ．フロント リテイリング 3086.T が反落。１日に発表した１１月の百貨店 事業の売上高が前年同月比０．３％減とさえず、嫌気された。家具・敷物が苦戦したほか 、前年の宝飾品好調の反動減があったという。
東証１部騰落数は、値上がり１１５６銘柄に対し、値下がりが５４０銘柄、変わらず が１４６銘柄だった。
(杉山容俊) ((※ hirotoshi.sugiyama@thomsonreuters.com; 03-6441-1085; Reuters Messaging: hirotoshi.sugiyama.reuters.com@reuters.net))
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