［東京 ２４日 ロイター］ - 日経平均 .N225 前場終値 17834.86 +199.72 寄り付き 17842.04 安値／高値 17800.42─17875.41
東証出来高(万株) 113535 東証売買代金(億円) 10171.43
前場の東京株式市場で日経平均は５日続伸となった。外為市場での円安進行を支援材 料に主力輸出株などが買い優勢となり、１２月９日以来、２週間ぶりに１万７８００円台 を回復。前営業日比で一時２４０円高となった。だが急ピッチな戻しに対する警戒感など を背景にやがて指数は伸び悩み、先物主導でもみあいを続けた。
前日の米国株式市場は、市場予想を上回る第３・四半期の米国内総生産（ＧＤＰ）確 定値を好感し、ダウ .DJI が初めて１万８０００ドル台に乗せて終了。Ｓ＆Ｐ総合５００ 種 .SPX も過去最高値を更新した。バイオ関連銘柄の下落でナスダック総合 .IXIC が反 落し、主要指数はまちまちとなったが、外為市場ではドル／円 JPY=EBS が１２０円台を 付けるなど、円安基調が継続。外部要因を支えに日経平均は、寄り付きで２００円超の値 上がりとなった。
自動車・電機株が軒並み堅調に推移したほか、ファーストリテイリング 9983.T が３ ％近く上昇するなど指数をけん引。石油関連株は２２日の大幅上昇の反動で総じて売られ たものの、東証１部・３３業種のうち３０業種が上昇した。
もっとも、東京市場は寄り付き後は先物主導の展開となった。日経平均は１７日安値 からきょうの前場引けまで、約１週間で１１６１円上昇。年初来高値を付けた１２月８日 以降に続いた調整局面から急ピッチで戻していることに対する警戒感も広がった。
岩井コスモ証券の有沢正一・投資調査部副部長は「海外投資家が休みに入り、主体的 に上値を追うセクターがない。出遅れ感のある個別銘柄を循環物色する展開となっている 」とも指摘している。
個別銘柄ではジーンズメイト 7448.T が反発し、一時ストップ高。２２日に発表した ２０１４年１２月（２０日締め）の既存店売上高が前年同月比１１．０％増と好調で、買 い手掛かりとなった。半面、ニトリホールディングス 9843.T が軟調。同社は２２日、１ ５年２月期の連結営業利益予想を６５０億円（前年比３．１％増）で据え置くと発表。市 場の予想を下回る会社計画が嫌気された。
東証１部の騰落数は、値上がり１１６４銘柄に対し、値下がりが５５４銘柄、変わら ずが１４１銘柄だった。
(長田善行) ((※ yoshiyuki.osada@thomsonreuters.com; 06-6228-0696; Reuters Messaging: yoshiyuki.osada.reuters.com@reuters.net))
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