執筆:Liz Moyer
Investing.com -- 株式市場は、金曜日の待望の消費者物価指数の発表を前にして、また金利と金融引き締めに関する次の動きを決定するFRBのFOMC会合を来週に控える中、木曜日は引けにかけて売りを加速させ急落した。
投資家は、金曜日に発表される5月の消費者物価指数にてインフレがピークに達し、下降に転じる兆しがみられることを期待している。
木曜日に欧州中央銀行(ECB)が来月0.25%の利上げを行い、9月にも同等かそれ以上の利上げを行う用意があると示唆したことからFRBの動きにも注目が集まる。
ガソリン価格の高止まりは、米国の家庭や企業に痛みをもたらしており、インフレが弱まるという期待は裏切られる可能性がある。
事業コストを高騰させているのは燃料費だけではない。Stitch Fix (NASDAQ:SFIX) は、サプライ・チェーンからマーケティングまであらゆる経費の上昇を理由に、従業員を解雇する計画を直近発表した。
金曜日の市場に影響を与えると思われる3点を紹介する。
1. 消費者物価指数
金曜日の米国東部時間午前8時30分に消費者物価指数が発表される。アナリストは、5月単月で0.7%、前年同月比8.3%の上昇を予想している。前回は、4月単月の0.3%、4月までの前年同月比8.3%であった。変動の激しい食品・燃料価格を除いた コア消費者物価指数の数値は、前回4月の0.6%増、前年同月比6.2%増に対し、5月は単月0.5%増、前年同月比で5.9%増と予想されている。
2. ガソリン価格
インフレを助長しているのはガソリンRBOB先物の価格であり、GasBuddy(燃料価格情報提供会社)によれば、木曜日の時点で全国的に1ガロン5ドルを超えたという。いくつかの大都市では、すでにそれを大きく上回っている。アナリストは、ガソリン価格の高止まりが、夏季休暇シーズンが始まろうとする中で需要の落ち込みに繋がるかどうか注目している。
3. ミシガン大学消費者態度指数
6月のミシガン大学消費者態度指数は、金曜日の東部時間午前10時に発表される。アナリストの予想では58で、前回の58.4からやや減少している。