[8日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6569.96(+150.13) 前営業日終値 6419.83(+53.32)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9837.61(+319.43) 前営業日終値 9518.18(+48.52)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4260.19(+147.46) 前営業日終値 4112.73(+29.23)
<ロンドン株式市場> 続伸して取引を終えた。小売り大手テスコ TSCO.L の事業再 編策が好感され、全体水準を押し上げた。 テスコは15.0%上昇と、1日の上げ幅としては1988年以来の大きさとなった 。価格競争が激化する中、商品値下げのための資金をコスト削減や資産売却で賄うとの計 画を発表した。競合のセインズベリー SBRY.L とWMモリソン MRW.L も9.9%と7. 8%の連れ高となった。 一方、同業のマークス・アンド・スペンサー(M&S) MKS.L は3.5%超の下落 。第3・四半期の決算で、衣料など非食品部門の既存店売上高が市場予想を下回ったこと が嫌気された。同社はオンラインショッピングの商品配送に問題が生じたことが、売り上 げを圧迫したとした。 イングランド銀行(英中央銀行)はこの日、今年初めての金融政策委員会で政策金利 を0.50%に据え置いた。原油安で英国の物価上昇率は約12年ぶりの低い水準にあり 、経済成長の勢いは昨年と比べてやや鈍る兆しがある。
<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。事業再編策を発表した英小売り大手テス コ TSCO.L が買われた。前日公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に利上 げ前倒しを示唆するような内容がなかったことも買い安心感につながった。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は38.17ポイント(2.87% )高の1368.37で取引を終えた。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は108.29(3.58%)高の3 135.08だった。
テスコは15.0%上昇した。クリスマスまでの6週間の売上げが市場予想を上回っ たほか、資産売却やコスト削減などの計画が好感された。STOXX欧州600小売り株 指数 .SXRP は4.00%上昇した。 FOMC議事要旨で、FRBが利上げまで「忍耐強くいられる」としたことが相場を 下支えした。一方、欧州中央銀行(ECB)は今月22日に理事会を開く予定で、ドラギ 総裁は今年の早い段階で国債などを買い入れる量的金融緩和に踏み切ることを示唆してい る。 ユーロ圏最大の銀行、サンタンデールUK SAN.MC は、75億ユーロ(約88億ドル )の増資と配当切り下げを実施すると発表。直後に売買停止となった。 一方で、イタリアの銀行大手のモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パス キ) BMPS.MI は12.4%上昇した。ECBのストレステスト(健全性審査)で、欧州 の銀行として最も大きな資本不足を指摘されたモンテ・パスキは身売り先を探しており、 サンタンデールに買収されるとの憶測が広がった。 ギリシャの主要株価指数 .ATG は2.06%低下した。ECBは2月以降の対ギリシ ャ金融支援は、条件となっている欧州連合(EU)主導の緊縮策をギリシャが着実に実行 するかどうかにかかっているとしている。