[東京 14日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 16795.96 -291.75 寄り付き 16961.82 安値/高値 16770.56─17036.72
TOPIX .TOPX 終値 1357.98 -16.71 寄り付き 1365.53 安値/高値 1356.2─1371.68
東証出来高(万株) 226019 東証売買代金(億円) 22875.14
東京株式市場で日経平均は続落。原油や銅など国際商品市況の軟化を受けて、短期筋を中 心にリスク回避の売りが強まったという。1ドル117円割れと円高方向に振れた為替も 重しとなった。現物株の売買が盛り上がりに欠けるなかで、先物主導の売りが優勢だった 。
日経平均は一時317円安となり、2014年12月17日以来、4週間ぶりの安値 となった。銅先物価格の急落を受けて住友金属鉱山 5713.T が前日比で8%の下げとなっ たほか、三菱マテリアル 5711.T やDOWAホールディングス 5714.T も約5%下落した 。東証業種別株価指数では非鉄金属 .INFRO.T が4%下げ、値下がり率トップとなった。
ソシエテジェネラル証券ディレクターの小原章弘氏は「ヘッジファンドなど短期筋が コモディティ市況から資金を引き揚げている」と指摘。商品市況の先安観が投資家心理を 後退させており、「先物市場を中心にリスク回避の売りが出ている」(小原氏)と話す。 指数寄与度の高いファーストリテ 9983.T 、ソフトバンク 9984.T 、ファナック 6954.T の3社合計で日経平均を98円押し下げた。
ドル/円 JPY=EBS が一時117円を下回り、1カ月ぶりの安値を付けたことも売り 材料となった。ソニー 6758.T が3%を超す下げとなったほか、パナソニック 6752.T や トヨタ自動車 7203.T など主力輸出株が軟調だった。
個別銘柄では、セガサミーホールディングス 6460.T が後場一段安となった。共同通 信によると14日午前、都内にある同社の里見治会長兼社長宅の敷地で、銃弾のようなも のが見つかったとの通報があった。けが人はなく、警視庁が発砲事件とみて捜査している という。事態の先行きを懸念した売りが広がっている。
半面、第1・四半期(2014年9─11月)連結決算で営業6割増益となったサイ ゼリヤ 7581.T や自社株買いを発表したマルカキカイ 7594.T などは買い優勢だった。
東証1部騰落数は、値上がり365銘柄に対し、値下がりが1413銘柄、変わらず が82銘柄だった。
(杉山容俊)