[14日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6388.46(‐153.74) 前営業日終値 6542.20(+40.78)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9817.08(‐123.92) 前営業日終値 9941.00(+159.10)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4223.24(‐67.04) 前営業日終値 4290.28(+62.04)
<ロンドン株式市場> 大幅反落して取引を終えた。世界経済減速への不安で金属価 格が急落し、鉱業株が売られた。 銅価格 CMCU3 は8%値を下げ、約5年半ぶりの安値をつけた。これを受けて、鉱業 株指数 .FTNMX1770 は6.15%低下し、1日の下落率としては約3年ぶりの大きさとな った。 世界銀行が13日に発表した経済見通しで、2015年と16年の世界全体の実質経 済成長率を引き下げ、産業用金属に幅広く損切りの売りが集中した。 資源大手のリオ・ティント RIO.AX やアントファガスタ・ミネラルズ ANTO.L 、BH Pビリトン BLT.L 、アングロ・アメリカン AAL.L は4.0%から9・0%の下落となっ た。グレンコア GLEN.L は、シティグループの目標株価引下げも重しとなり、9.3%の 大幅な値下がりとなった。 中型の石油開発会社、プレミア・オイル PMO.L は3.4%下落した。原油安に伴っ て3億ドルの評価損を計上するほか、人員や投資の削減を計画しているとの発表が嫌気さ れた。
<欧州株式市場> 大商いの中、反落して取引を終えた。12月の米小売売上高が軟 調だったほか、世界銀行による経済見通し引き下げもあって、市場心理が悪化した。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は21.37ポイント(1.55% )安の1354.39で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は 44.19(1.41%)安の3089.67だった。 世銀は13日発表の経済見通しで、ユーロ圏や日本、一部の主要新興国の先行き不安 が原油安の恩恵を打ち消すとし、2015年と16年の世界全体の実質経済成長率を引き 下げた。 14日の朝方発表された12月の米小売売上高は、広範な需要の鈍化を反映して11 カ月ぶりの大きな落ち込みとなった。昨年第4・四半期の消費支出に大幅な伸びを期待す る見方は後退した。 銅価格の値下がりで主要な鉱業銘柄が売られたほか、原油価格が再び下落したことで 石油関連株も下落した。英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェル RDSa.L は3.3%、 英BP BP.L は3.6%、イタリアのENI ENI.MI は3.0%値下がりした。 この日の取引高はここ90日間の平均を約35%上回った。