[16日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6550.27(+51.49) 前営業日終値 6498.78(+110.32)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 10167.77(+135.16) 前営業日終値 10032.61(+215.53)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4379.62(+56.42) 前営業日終値 4323.20(+99.96)
<ロンドン株式市場> 続伸して取引を終えた。石油大手BP BP.L が大幅に値上が りし、全体水準を押し上げた。 BPは5.3%上昇し、上昇率はFT100種の中で最大だった。米連邦地裁が15 日、2010年にメキシコ湾で起きた同社の原油流出事故での罰金額の上限は137億ド ルになるとの判断を示した。この上限額は米政府が示していた予想よりも数十億ドル少な いことからBPに追い風だとして買い注文が広がった。 国際エネルギー機関(IEA)はこの日公表した、月報で原油価格の下げ止まりの兆 候が強まっているとの見通しを示した。これを受け北海ブレント原油 LCOc1 は2ドル以 上持ち直し、1バレル=50ドルに接近。原油・天然ガス株指数 .FTNMX0530 は3.10 %上昇した。 鉱業株指数 .FTNMX1770 も3.05%上昇。銅価格が2日続伸したことが好感された 。 スイス国立銀行(中央銀行)が前日、スイスフランの対ユーロ上限を撤廃したことで 、いくつものブローカーで損失が発生し、金融株は売られた。バークレイズ BARC.L は1 .6%下落。フラン相場の急騰を受け、数千万ドルの損失を被ったとの銀行筋の話が伝わ り嫌気された。
<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)が来週にも追加 緩和策を導入するとの期待感が全体の相場を押し上げた。ただ、スイス株は前日に続き売 りが集中し下落した。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は13.76ポイント(0.99% )高の1407.17で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は 44.88(1.42%)高の3202.24だった。 ドイツのクセトラDAX指数 .GDAXI は1.35%上昇の10167.77と、史上 最高値を更新した。 一方、スイス国立銀行(中央銀行)が15日、対ユーロでのスイスフランの上昇を撤 廃したことを受け、同国の主要株式指数SMI .SSMI は5.96%低下。前日からの2 営業日で14%下落し、一時は2013年12月以来の取引時間中の安値をつけた。発表 を受けスイスフランが急騰したことで、同国の輸出産業に対する懸念が広がった。 スイスの時計大手スウォッチ・グループ UHR.VX は7.1%、高級時計ブランド「カ ルティエ」などを傘下に持つスイスの持株会社リシュモン CFR.VX は6.7%下落した。 両社とも生産活動の大半は国内で売上げは主に海外だ。 モルガン・スタンレーのアナリストは「スイス企業は売上げの85%を海外で稼いで おり、大型株銘柄の多くともなれば海外収益が90─95%を占める」と分析。 ソシエテ・ジェネラルのストラテジストはスイス企業による減配の動きがあるかもし れないと警告した。 スイス国立銀行の動きを受け、市場ではECBによる追加緩和の導入が間近だとの憶 測が広がった。ECBの国債購入プログラムには、ユーロ圏の株価を力強く下支えするこ とが期待されている。ドイツ株に加え、フランスのCAC40指数 .FCHI は1.31% 、イタリアの主要株価FTSE・MIB指数 .FTMIB も2.18%上昇した。