[23日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比) FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6832.83(+36.20) 前営業日終値 6796.63(+68.59)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 10649.58(+213.96) 前営業日終値 10435.62(+136.39)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4640.69(+87.89) 前営業日終値 4552.80(+67.98)
<ロンドン株式市場> ロンドン株式市場は、FT100種総合株価指数 .FTSE が 続伸し、36.20ポイント(0.53%)高の6832.83と約4カ月ぶりの高値で 取引を終えた。 週間では4.2%上昇し、2011年末以来、約3年ぶりの大きな伸び率となった。 12月の英小売売上高が予想外の増加を示したことで衣料品・食品大手のアソシエーテッ ド・ブリティッシュ・フーズ ABF.L などが買われ、全体水準を押し上げた。 アソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズは3.2%上昇した。大手食品メーカー のプレミア・フーズ PFD.L が9.5%上昇したことを受け、連れ高になったと投資家は みる。また、朝方発表された英小売売上高が0.4%増えたことも好感された。市場予想 は0.6%減だった。 合併・買収(M&A)への期待から通信株も買われた。通信大手のBT BT.L とボー ダフォン VOD.L は2.4%と0.5%それぞれ値を上げた。香港の複合企業ハチソン・ ワンポア(和記黄埔) 0013.HK がスペイン携帯電話大手テレフォニカ TEF.MC から英携 帯部門のO2を買収するとの発表が材料視された。BTは携帯電話会社のEEなど複数の 企業と買収交渉を行っている。 金属価格の下落を背景に鉱業株が売られたことでこの日の上昇幅は限定的だった。鉱 業株指数 .FTNMX1770 は3.40%低下した。個別銘柄ではチリ銅生産大手アントファガ スタ・ミネラルズ ANTO.L とスイス資源大手グレンコア GLEN.L 、資源大手リオ・ティン ト RIO.L が2.8%から5.8%下落した。
<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)が22日に国債 買い入れ型の量的緩和(QE)の実施を決めたことが引き続き相場を押し上げた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は26.14ポイント(1.80% )高の1479.51と、約7年ぶりの高値で取引を終えた。週間では5.1%上昇し、 2011年12月以来の高い伸び率となった。DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX5 0E>は59.90(1.80%)高の3382.55だった。 量的緩和を背景にしたユーロ安が追い風になるとの見方から、自動車メーカーなどの 景気循環株が買われた。ドイツのBMW BMWG.DE は4.9%上昇し過去最高値を更新。 フランスのPSAプジョー・シトロエン PEUP.PA も2.0%値を上げた。 ECBはギリシャ国債も財政再建などを条件に買い入れの対象になるとした。これを 受け、同国の主要株価指数 .ATG は6.14%上昇。 25日の総選挙を前にした世論調査では緊縮財政の見直しを求める最大野党・急進左 派連合(SYRIZA)が首位に立っているものの、アレクシス・ツィプラス党首は23 日、「(欧州連合などとの間で)相互に受け入れられる解決策」を見つけられると述べた 。 ギリシャのアッティカ銀行 BOAr.AT とナショナル・バンク・オブ・グリース