[東京 29日 ロイター] - アジア時間の原油先物は、過去3営業日の上昇を受けて下落した。ただ、サウジアラビアなど主要産油国の増産余地が限られる中、世界的な供給逼迫が続くとの見方から下値は限定的となった。
0150GMT(日本時間午前10時50分)時点で米WTI先物は0.44ドル(0.4%)安の1バレル=111.32ドル。
北海ブレント先物8月限は0.61ドル(0.5%)安の117.37ドル。より活発に取引されている9月限は0.66ドル(0.6%)安の113.14ドル。
日産証券の菊川弘之氏は、投資家はポジション調整を行ったが、サウジやアラブ首長国連邦(UAE)がジェット燃料をはじめとする需要回復に対応する大幅な増産を行えないとの見方から、強気姿勢を維持していると指摘。
米国が夏を迎え、ハリケーンによる供給混乱も懸念されることから、原油価格は1バレル=110ドルを上回る水準で推移する可能性が高いとの見方を示した。