[27日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6811.61(‐40.79) 前営業日終値 6852.40(+19.57)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 10628.58(‐169.75) 前営業日終値 10798.33(+148.75)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4624.21(‐50.92) 前営業日終値 4675.13(+34.44)
<ロンドン株式市場> 前日までの8営業日続伸から反落して取引を終えた。 ギリシャの混乱が周辺国にも影響を及ぼすと懸念されて銀行株が売られたほか、金属 価格の下落に伴って鉱業株も値を下げた。第4・四半期の英国内総生産(GDP)が市場 予想を下回ったことも相場を押し下げた。 ギリシャ銀行株 .FTATBNK が11.66%安の史上最安値をつけたことで、FT35 0種銀行株指数 .FTNMX8350 も1.17%低下した。ギリシャ総選挙で勝利した急進左派 連合(SYRIZA)は債務の減免などを求める構えで、金融支援の条件に財政緊縮を求 めている欧州連合(EU)などとぶつかることが不安視されている。 個別銘柄では、HSBC HSBA.L とバークレイズ BARC.L 、ロイヤル・バンク・オブ ・スコットランド(RBS) RBS.L は0.5%から1.8%の下落となった。クレジッ トカード詐欺などに備えた保険の不適切な形で販売したとして、大手銀行に多額の補償金 が科せられるとの報道が材料視された。 鉱業株指数 .FTNMX1770 は0.43%の低下。中国の成長鈍化や米国の軟調な企業投 資、金属在庫の増加を背景に銅価格 CMCU3 が2.8%値下がりしたほか、アルミニウム< CMAL3>も1%超の下落となったことが嫌気された。 原油・天然ガス株指数 .FTNMX0530 も0.4%低下した。 中型株の石油・ガス探鉱会社アフレン AFRE.L は71.7%の急落。資金繰りについ て大口社債保有者と協議しているとの発表が嫌気された。 一方、電力・ガス会社セントリカ CNA.L は4.2%上昇。クレディ・スイスが投資 判断と目標株価を引き上げたことが好感された。
<欧州株式市場> 反落して取引を終えた。先行き不安でギリシャ株が続落したほか 、決算が嫌気されたドイツの総合エンジニアリング企業シーメンス SIEGn.DE やオランダ の電機大手、フィリップス PHG.AS が売られ、全体水準を押し下げた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は12.19ポイント(0.82% )安の1475.84で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は 41.70(1.22%)安の3372.58だった。両指数とも前日まで8営業日続伸 だった。 ギリシャは、利回りが上昇する中、主要株価指数 .ATG が3.69%安と続落した。 緊縮財政の見直しを求める最大野党の急進左派連合(SYRIZA)が総選挙で勝利した ことで、財政緊縮を求める欧州連合(EU)などと新政権が衝突するのではないかと投資 家は懸念している。預金流出を不安視して銀行株が売られ、ナショナル・バンク・オブ・ グリース NBGr.AT は11.8%、ピレウス・バンク BOPr.AT は12.0%下落した。 シーメンスは産業部門の利益減少が嫌気され、株価が3.0%下落した。フィリップ スは2016年の売上高と利益の見通しを引き下げたことから、株価が5.9%値下がり した。 こうした中、スイスの主要株式指数SMI .SSMI は1.28%上昇した。スイスフ ラン下落を受けて、スイス国立銀行(中央銀行)がフラン高阻止のための為替介入を再開 したとの観測が広がった。