(内容を追加しました) [ニューヨーク 27日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比) ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 17387.21(‐291.49) 前営業日終値 17678.70(+6.10)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4681.50(‐90.26) 前営業日終値 4771.76(+13.88)
S&P総合500種 .SPX 終値 2029.55(‐27.54) 前営業日終値 2057.09(+5.27)
27日の米国株式市場は急反落し、主要3指数は軒並み1%を超えて下落した。朝方 発表された12月の米耐久財新規受注が予想に反して減少したことに加え、主要企業の決 算が思わしくなかったことで売りが加速した。
ダウ工業株30種 .DJI は291.49ドル(1.65%)安の1万7387.21 ドル。 ナスダック総合指数 .IXIC は90.26ポイント(1.89%)安の4681.5 0。 S&P総合500種 .SPX は27.54ポイント(1.34%)安の2029.55 。
S&P総合500種の10業種中9業種が下落し、中でもマイクロソフト MSFT.O が 9.3%安となったため、ハイテク .SPLRCT の下げが最もきつくなった。下落率は3. 3%と、2011年11月以来の大きさ。工業株は重機の7.2%安のキャタピラー
日中取引終了後に10─12月決算を発表したアップル AAPL.O は、売上高がアナリ スト予想を上回ったことから、時間外で5.4%上昇した。
フォワード(サンフランシスコ)のジム・オドネル最高投資責任者は、ハイテク株の 一角に大きな割高感があったのは明らかな一方、キャタピラーは工業株が一段と下げる可 能性があるという具体的な証拠を提示していると指摘。「重工業銘柄が原油価格のサイク ルに反応しやすいということ、あるいは原油安が今後もたらす波及的な影響を、市場参加 者はよくわかっていないかもしれない。これから逆風を受ける企業は数多い」と述べた。 この日発表された米指標のうち、12月耐久財受注は世界経済の減速と原油安が経済 に悪影響を及ぼしている状況をあらためて示したが、コンファレンス・ボード(CB)の 1月消費者信頼感指数は2007年8月以来の高水準に上昇し、主要株価指数の下落スピ ードをやや和らげる効果があった。
騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所が下げ1726で上げ1337(比率は1. 29対1)、ナスダックが下げ1710で下げ1029(1.66対1)だった。 BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約65 億株で、月初来平均の72億株を下回った。