[ロンドン 3日 ロイター] - 世界で最も革新的な舞台演出家の一人とされるピーター・ブルック氏が死去したと、同氏の出版社が3日に発表した。97歳だった。
英国出身のブルック氏は、シェークスピアやオペラ、ヒンズー教の叙事詩まで数々の作品を手掛け、世界的に活躍した。
また、体育館やさびれた工場、採石場、学校、古いガス工場など、世界のさまざまな場所で上演した。
1970年に上演されたシェイクスピアの「真夏の夜の夢」は、白い舞台と巨大なブランコを使う奇抜な演出で、ブルック氏の名が演劇史に刻まれることになった。
ルモンド紙によると、ブルック氏は2日にパリで死去した。1970年に英国を離れ、パリで活動していた。