[ワシントン 8日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が8日発表した5月の消費者信用残高は、前月比223億5000万ドル増加し、伸びは4カ月ぶり低水準だった。ロイターがまとめたエコノミスト予想の319億ドル増を下回った。
クレジットカード利用が手控えられ、景気後退への懸念が高まる中、個人消費が鈍化する可能性がある。
4月は367億6000万ドル増に下方修正された。
クレジットカードの利用状況を示す回転信用は、74億1900万ドル増加。前月は179億6000万ドル増加していた。リボ払いの伸びが鈍化したことが一因とみられる。
金利が上昇し、FRBがインフレ抑制に向け金融引き締めを積極的に行っていることから景気後退懸念が高まり、一部で債務増加を敬遠する動きが出ている可能性がある。
自動車ローンや学生ローンなどの非回転信用は149億3000万ドル増加。4月は188億ドル増加していた。