[13日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比) FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6740.58(‐20.49) 前営業日終値 6761.07(+39.56)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 11901.61(+102.22) 前営業日終値 11799.39(‐ 6.60)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 5010.46(+23.13) 前営業日終値 4987.33(‐ 10.42)
<ロンドン株式市場> FT100種総合株価指数 .FTSE が反落し、20.49ポ イント(0.30%)安の6740.58で取引を終えた。週間では約2.5%低下し、 今年に入り最も大幅な値下がり率となった。公益事業株やエネルギー銘柄が売られ、全体 水準を押し下げた。 英国の野党労働党はこの日、5月7日の下院総選挙に勝利すれば公共料金を年末まで に値下げすると宣言した。これを受けて、エネルギー供給のSSE SSE.L は1.9%、 セントリカ CNA.L も1.5%下落した。 セントラル・マーケッツの取引アナリスト、ジョー・ネイバー氏は、公益事業株が一 段安になると見込んでおり、売りポジションをとっていると述べた。ネイバー氏は、欧州 中央銀行(ECB)の量的金融緩和開始に伴って、投資家のリスク志向が高まっていると 指摘。公益事業株が売られ、上げ相場に強い銀行株などが買われていると述べた。 原油価格の下落で、エネルギーのBGグループ BG.L 、石油・ガスのタロー・オイル TLW.L 、英オランダ系石油メジャーのロイヤル・ダッチ・シェル RDSa.L なども値下が りした。 世界最大の蒸留酒メーカー、ディアジオ DGE.L も売られた。クレディ・スイスが投 資判断を引き下げたことが嫌気された。
<欧州株式市場> 上昇して取引を終えた。ユーロが一段安となり、輸出企業の業績 改善期待が高まった。 FTSEユーロファースト300指数 .FTEU3 は4.10ポイント(0.26%)高 の1578.82で取引を終えた。週間では約0.5%上昇し6週続伸となった。DJユ ーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は14.89(0.41%)高の3656.21 だった。 過去最高値圏で推移しているドイツのクセトラDAX指数 .GDAXI は0.87%上昇 で取引を終えた。週間では約3%の値上がりで、17年ぶりとなる9週続伸を記録した。 欧州中央銀行(ECB)が国債購入を始めたことを受けて、ユーロは週間で約3%値 下がりした。この日は1.05ドルを下回り、約12年ぶりの安値をつけた。輸出が利益 の約半分を占める欧州企業にとって、ユーロ安は追い風になっており、2015年の利益 を10─13%押し上げるとみられる。 ただ、イタリア石油大手ENI ENI.MI は4.6%下落した。配当引き下げのほか、 投資を縮小し自社株買いを停止すると発表したことが嫌気された。