[7日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6961.77(+128.31) 前営業日終値 6833.46(+23.96)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 12123.52(+156.13) 前営業日終値 11967.39(‐33.99)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 5151.19(+77.05) 前営業日終値 5074.14(+11.92)
<ロンドン株式市場> FT100種総合株価指数 .FTSE が続伸し、128.31 ポイント(1.88%)高の6961.77で取引を終えた。1日の上昇率としては1月 以来の大きさとなった。原油価格の上昇でエネルギー関連株が買われたほか、朝方発表さ れた英サービス業購買担当者景気指数(PMI)が1年超ぶりの伸びとなったことで市場 心理が好転した。 前日に約5%上昇した北海ブレント原油 LCOc1 はこの日も値を上げた。イラン核協 議の枠組み合意で同国産原油の供給が直ちに増えることはないとの見方から買われた。 エネルギー企業のBGグループ BG.L は6.7%上昇し、1日の上昇率として201 1年9月以来の大きさとなった。石油大手のロイヤル・ダッチ・シェル RDSa.L は3.4 %上昇した。 この日は銅価格も上昇し、鉱業株が買われた。欧州の資源・商品取引大手グレンコア GLEN.L や鉄鉱石生産で世界最大オーストラリアのリオ・ティント RIO.L が大きく買わ れた。 一方、ブリティッシュ・エアウェイズを傘下に持つインターナショナル・コンソリデ ーテッド・エアラインズ・グループ(IAG) ICAG.L は1.2%下落した。JPモルガ ンが投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に引き下げたことが嫌気され た。
<欧州株式市場> 連休明け7日の欧州株式市場は、上昇して取引を終えた。米宅配 大手フェデックス FDX.N がオランダの貨物輸送会社の買収を発表し、合併・買収(M& A)への期待が相場を押し上げた。 FTSEユーロファースト300指数 .FTEU3 は25.49ポイント(1.61%) 高の1612.25で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は5 3.45ポイント(1.44%)高の3768.72だった。 フェデックスは7日、オランダの貨物輸送会社TNTエクスプレス TNTE.AS を44 億ユーロ(48億ドル)で買収すると発表した。これを受け、TNTは28.1%値上が りした。TNT最大の株主で、保有株の14.7%をフェデックスに売却するとしたポス トNL PTNL.AS も株価が12.4%上昇した。 他の運送関連株も上昇し、ロイヤル・メール RMG.L とキューネ・アンド・ナーゲル< KNIN.VX>、ドイツポスト DPWGn.DE は1.3%から2.6%上昇した。 フランスの通信・娯楽大手ビベンディ VIV.PA は同国の通信大手オレンジ ORAN.PA 傘下の動画共有サイト、デイリーモーションの買収を提案した。ビベンディは1.2%、 デイリーモーションは0.9%値上がりした。 この日はスペインのIBEX35指数 .IBEX とフランスのCAC40指数 .FCHI 、 イタリアの主要株価FTSE・MIB指数 .FTMIB が0.83%から1.71%上昇し、 いずれも数年ぶりの高値を更新した。 ギリシャの主要株価指数 .ATG は0.80%上昇。同国のバルファキス財務相は5日 、ワシントンで国際通貨基金(IMF)高官らと会談した後、「全債権者に対する全ての 債務責任を果たす」と表明した。