(内容を追加しました) [ニューヨーク 9日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 17958.73(+56.22) 前営業日終値 17902.51(+27.09)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4974.57(+23.75) 前営業日終値 4950.82(+40.59)
S&P総合500種 .SPX 終値 2091.18(+9.28) 前営業日終値 2081.90(+5.57)
9日の米国株式市場は上昇。原油価格の反発を受けてエネルギー株などが買われた。 企業の決算シーズンが始まるなか、市場では予想ほど悪くならないとの声も聞かれた。 ダウ工業株30種 .DJI は56.22ドル(0.31%)高の1万7958.73ド ル。 ナスダック総合指数 .IXIC は23.75ポイント(0.48%)高の4974.5 7。 S&P総合500種 .SPX は9.28ポイント(0.45%)高の2091.18。
S&P総合500種は10セクター中8セクターが値上がりした。 石油のコノコフィリップス COP.N は3.4%高、S&Pエネルギー株指数 .SPNY は 1.5%上昇した。 前日発表した第1・四半期決算の売上高が予想に届かなったアルミのアルコア AA.N は3.3%下落。同じく前日の四半期決算が予想より低調だった家庭用品チェーンのベッ ド・バス・アンド・ビヨンド BBBY.O も5.4%下がった。
トムソン・ロイターのデータによると、第1・四半期の米企業利益予想は年初時点で 5.3%増だったが、足元では2.8%減まで下振れしてきた。特に国際展開する企業に とってはドル高が利益落ち込みの一因だ。それでもドル高の影響は株価にとって必ずしも 長期的なマイナスにはならない、との声がアナリストから出ている。 ノーザン・トラスト・アセットマネジメントのチーフ投資ストラテジスト、ジム・マ クドナルド氏は「ドルが上昇するほどに米企業はビジネスを失う。これは問題だ。だがも しも企業業績がドル高に結び付いているだけならば、問題の度合いは小さい」と指摘した 。 その上で「株式にとって本当に問題となるのは、企業業績の悪化に景気後退が伴った 場合だけで、今回は当てはまらない。むしろ業績の期待値がポジティブサプライズを生み 出せる地点まで低下してきたので、われわれは上振れの事態に備えている」と述べた。
BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約60億700 0万株で、月初来平均の62億5000万株を下回った。 騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ1513で上げ1506(比率は1対1 )、ナスダックが下げ1393で上げ1314(1.06対1)だった。