[10日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 7089.77(+74.41) 前営業日終値 7015.36(+77.95)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 12374.73(+208.29) 前営業日終値 12166.44(+130.58)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 5240.46(+31.51) 前営業日終値 5208.95(+72.09)
<ロンドン株式市場> FT100種総合株価指数 .FTSE が続伸し、終値は74. 41ポイント(1.06%)高の7089.77と過去最高値を更新した。一時、709 5.36をつけ、取引時間中の最高値も更新した。 3月の英国の住宅価格が上昇し不動産株が買われたほか、ドライアイ治療薬で米FD A(食品医薬品局)から高評価を受けた製薬会社シャイアー SHP.L が買われた。 英国は総選挙を5月に控えており政治的な先行き不透明感が漂う。ポンドは下落して いるものの、英株式相場は年初来約8%値を上げている。 ロイズ・バンキング・グループの住宅金融部門ハリファクスが9日発表した3月の平 均住宅価格は前月から持ち直した。これを好感する形で、住宅建設のバラット・デベロッ プメンツ BDEV.L やテイラー・ウィンペイ TW.L 、不動産のズープラ・プロパティー・グ ループ ZPLAZ.L が値上がりした。 シャイアーは4.8%上昇した。FDA承認申請中の目薬についてFDAが前向きな 見方を示したことが好感された。 一方、製薬大手のアストラゼネカ AZN.N は下落。FDAが同社の糖尿病治療薬「オ ングリザ」について、患者の死亡率増加と関連している可能性があるとしたことが嫌気さ れた。
<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。ユーロの一段安となり経済回復や企業業 績の追い風になるとの見方が広がった。 FTSEユーロファースト300指数 .FTEU3 は15.17ポイント(0.93%) 高の1645.25と2000年以来の高値で取引を終えた。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は34.97ポイント(0.92%) 高の3816.76だった。 ドイツのクセトラDAX指数 .GDAXI と英FT100種総合株価指数 .FTSE は過去 最高値を更新。フランスのCAC40指数 .FCHI も2008年以来の高値となった。 欧州株は今年に入り大幅に値上がりしている。ユーロ圏企業は利益の半分以上を域外 から得ており、ユーロ安が業績を押し上げるとの見方が株価を後押ししている。 第1・四半期決算が市場予想を上回ったフランスの小売り大手カルフール CARR.PA は2.0%値上がりした。 携帯電話機大手フィンランドのノキア NOK.N は3.9%高。地図・位置情報サービ ス事業の売却を検討しているとの報道が材料視された。