[ワシントン 1日 ロイター] - 遺伝子解析装置を手掛ける米イルミナは1日、がん診断技術会社グレイル買収を支持する判断を米行政法判事が示したと発表した。
買収差し止めを求めていた米連邦取引委員会(FTC)にとって痛手となった。FTCのベドバ競争局長は異議申し立てを行う可能性があると述べた。
FTCは昨年3月、元子会社のグレイルを71億ドルで買収するイルミナの計画について、がん検出の技術革新が停滞するとして差し止めを求める訴訟を起こしていた。
イルミナの発表によると、FTCの行政法判事は買収が早期がん検出技術の市場で競争を妨げるとしたFTCの主張を退けた。
FTC担当者は5人の委員で構成する委員会に異議申し立てが可能で、委員会は判事の決定を覆すことができる。