[ロンドン 23日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSが23日発表した英国の9月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は48.4で、8月の49.6から低下した。コストの大幅増と需要の低迷が背景。
昨年1月の新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)以来の低水準で、ロイターがまとめたエコノミスト調査の49.0を下回った。
好不況の分かれ目は50。
S&Pグローバルのチーフ・ビジネスエコノミストのクリス・ウィリアムソン氏は「景気低迷が9月に深刻化した。企業活動も後退しており、景気後退入りの可能性がある」と述べた。
将来の生産に関する指数は2020年5月以来の低水準に落ち込んだ。
サービス業PMIは50.9から49.2に低下し21年1月以来の低水準。
製造業PMIは47.3から48.5に上昇した。サプライチェーンの状況悪化が上昇の主因。通常、サプライチェーンの目詰まりは強い需要による原材料などの不足を反映するが、今回は状況が違う。
S&Pグローバルによると、企業からは原材料不足を指摘する声があるものの、新規受注が減り生産を減らす動きもあるという。