[23日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 7053.67(+25.43) 前営業日終値 7028.24(‐34.69)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 11723.58(‐143.79) 前営業日終値 11867.37(‐72.21)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 5178.91(‐32.18) 前営業日終値 5211.09(+18.45)
<ロンドン株式市場> FT100種総合株価指数 .FTSE が反発し、25.43ポ イント(0.36%)高の7053.67で取引を終えた。公益事業株や鉱業株が買われ 全体水準を押し上げた。 5月7日の英総選挙を前に市場には先行き不透明感が漂う中で、シティグループが景 気動向に左右されにくい公益事業部門が良いとの見方を示し、公益株に買い注文が広がっ た。公益株は業績が安定的で配当利回りも比較的高いことから、相場が不安定な時期に買 われる傾向がある。 水道事業のユナイテッド・ユーティリティーズ UU.L は1.1%、エネルギー供給の SSE SSE.L は1.4%、電力大手のナショナル・グリッド NG.L は0.6%それぞれ 上昇した。 選挙を前に外為市場ではポンドが乱高下する中、株式相場は比較的安定している。F T100種は過去最高値圏で推移しており、投資家は利益確定に走らず様子見姿勢を保っ ている。 鉱業株も値を上げた。チリの銅生産大手アントファガスタ ANTO.L は事業の一部を売 却する計画が好感された。資源大手のアングロ・アメリカン AAL.L は南アフリカでの事 業での鉄鉱石生産が増えたことが好材料とされ買われた。 英スーパー大手セインズベリー SBRY.L は人員削減の計画が好感され、株価が上昇し た。
<欧州株式市場> 下落して取引を終えた。朝方発表された4月のユーロ圏購買担当 者景気指数(PMI)が振るわず市場心理が悪化した。スウェーデンの通信機器大手エリ クソン ERICb.ST の業績不振を嫌気してテクノロジー株も売られた。 FTSEユーロファースト300指数 .FTEU3 は7.53ポイント(0.46%)安 の1620.82。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は26.61ポイント (0.71%)安の3697.88だった。 ドイツの総合PMI指数は54.2と、8カ月ぶりの高水準だった3月の55.4か ら低下。フランスのPMI指数も、サービス部門で伸びが市場予想以上に鈍化したほか、 製造業は上昇の市場予想に反し低下した。 ドイツのクセトラDAX指数 .GDAXI は1.21%安だった。 エリクソンは10.0%の値下がり。第1・四半期の営業利益が市場予想を下回った ほか、北米市場の売上げが伸び悩むとの見通しを示したことが悪材料。STOXX欧州6 00テクノロジー株指数 .SX8P は2.07%低下した。 ドイツのエンジニアリング、ビルフィンガー GBFG.DE は17.8%安。ここ1年以 内で5度目となる業績見通しの引き下げが嫌気された。北米の石油・ガス事業が予想した ほど振るわないほか、発電所関連の需要が依然として弱含んでいると説明した。 一方、フランスの大手タイヤメーカー、ミシュラン MICP.PA は6.5%上昇した。 ユーロ安の恩恵を受け、第1・四半期の収益が5.6%増えたことが好感された。